menu

▲高知県山岳連盟は「安全登山の啓発」「山の環境保全」「山岳文化の発展」「登山・スポーツクライミングの普及振興」を目指して活動をしています▲

高知県山岳連盟

高知県山岳連盟は(公社)日本山岳・スポーツクライミング協会、(公財)高知県スポーツ協会に加盟しています。

【高知四季岳友会】2024/10/13(日)に工石山に登りました

天候:晴れ、気温:15~29℃

10/13(日)に高知四季岳友会の秋イベントとして高知市の工石山(1,177m)に登ってきました。
今回の参加者は88歳の麻田代表を筆頭に大人6人、小学生3人の計9人での登山です。

今回、初めて高知県警の登山届入力フォームから登山届を申請してみました。
高知県警の登山届入力フォームはこちら
日帰りの軽登山としては、少し入力しづらい部分もありましたが、今後、登山の際には積極的に活用していきたいと思います。

三連休の真ん中で、絶好の登山日和ということもあり、
「車を停めるスペースがあるろうか」と言ったようなことを代表と車中で話しつつ、車で山道を登って行きます。
久しぶりに工石山の赤良木峠を走りましたが、山の上の方が伐採されていてビックリしました。

工石山青少年の家に到着し、林道に入った所で既に何台かの車が道路脇に停めてあり、西別館の下にある多目的広場の駐車場がイベントのため使用できませんでしたが、登山口に向かう林道の脇に止めるスペースがあり、無事駐車スペースを確保できました。
後で分かったことですが、この日は自然観察のイベントが行われていたそうです。
参加者は10時に全員が集合し、軽く準備運動した後出発。
今回も小学生には水色のビブス(1~3番)を着てもらいました。

今回のルートは定番ですが、登りは北まわりコースで下りは南まわりコースです。
登りは余裕をみて2時間弱の予定。
南山頂でお昼を食べ、3時頃に下山の予定です。
(10:05)
登山ガイドによると、登りは1時間ちょっとで山頂までいけるようですが、高齢者、小学生、膝痛の参加者もいましたので、途中休憩を多めに取りつつ、所々、展望を眺めながらのんびり進みたいと思います。
(10:35)
最初の休憩は北コースと南コースの分岐点の杖塚(石碑のある所)でしたが、すぐ着く感覚で歩いていましたが、久々の登山のせいか、意外とここまでが長く感じられました。
休憩していると、時折、スズメバチが飛んでいましたので、念の為、周りを用心しつつ登るようにします。
※案内図では杖塚にトイレがあるようですが、確認できませんでした。
(11:10)
白鷲岩に到着。
お天気もよく、岩の上からの眺める四国山地の山々は稜線がくっきりと見え、秋晴れとあいまって絶景でした。
見た限りではまだ紅葉は始まっていないようでしたが、これからの季節は紅葉も楽しめるものと思います。
岩の上から下を覗くと結構な断崖のため、小学生には用心するよう注意を促しましたが、子どもたちは、上から見下ろす壮大な景色に大変よろこんでいる様子でした。
登山ルート上にこのような展望ポイントが随所にあるところが工石山の良いところだと実感します。
途中、ヒノキ風倒根では、ヒノキの倒木の根っこを見つけるやいなや、子どもたちはさっと駆け上がっていきます。
根っことはいっても結構しっかりしていて頑丈そうですが、これが風で倒れるというのはなかなか想像できないものです・・・
(11:30)
トド岩もしっかりと見て、12時ちょっと前には北の頂上に到着しました。
工石山には南頂上と北頂上がありますが、北頂上の方が若干高く標高は1177mです。
※案内図では北頂上にトイレがあるようですが、確認できませんでした。

北の頂上はサクッと通過して、南の頂上へ向かいます。
北頂上と南頂上の間のコルには東屋があり、ここで休憩をしている登山客の方もいました。
(12:00)
南の頂上には丁度お昼に到着。ここで昼食休憩にします。
※南頂上にはトイレも設置されています。

南頂からは、やや東寄りに展望が開けていることから
高知市内はちょっと見づらい角度ですが、
東方面には、高知龍馬空港の滑走路がよく見えます。

※間違いやすいですが、一等三角点があるのは大豊町と本山町にまたがる奥工石山(1,515.8m)です。

(12:45)
帰りは南まわりコースを降りていきます。
サイの河原まで、しばらくは一気に下っていくため、子ども達はどんどん先行して行くので、あらかじめ川の所(サイの河原)で待つよう指示。
時折、子どもたちの「返事してー」の声に「おーい」と声を返しつつ、足元に気を配りながら降りていきます。
沢が近づくにつれ、あたりは心なしか涼しく感じます。
(13:15)
サイの河原では、麻田代表の説明をうけ、サンショウウオの観察をしました。
なかなか発見できませんでしたが、
「おったー」との声で、みんながわーっと集まってきます。
見たところ3~5cmくらいの幼生で、今年生まれたくらいのサイズです。
ぱっと見には川魚のゴリのようですが、よく見るとちゃんと4つ足(?)があります!
まさか、こんな身近な所にサンショウウオが本当にいるとは思っていなかったので正直驚きました。
このような観察ができるのも工石山の大きな魅力だと実感しました。
(14:35)
サイの河原を過ぎると、しばらくなだらかなトラバースが続き
道中、ヒノキびょうぶ岩やヤッホーポイントで休憩を挟みました。
ヤッホーポイントでは、子どもたちが大きな声で、「ヤッホー」をさけびます。
きれいに反響するのがとても興味深いです。
(15:15)
15時に無事、駐車場まで戻ることができました。
工石山は、登り口から山をぐるっとまわって、また元に戻ってくることができるルートのため、色々な景色や観察ポイントがあることや、比較的なだらかな登山道のため、高齢者や子どもでも登りやすい山だと改めて感じました。
日々、登山道を整備してくださっている方々に感謝し、いつまでもこの自然を大事にしていきたいと思います。

今回は往復5時間の行程でしたが、清々しい秋空のもと、参加者の皆さんにとって心身のリフレッシュになったことと思います。
参加者の皆様、お疲れ様でした。